iPhoneリモコンでPFコントロール ― 2011/08/08
先月、iPhoneを赤外線リモコンにするアダプタを紹介した。
こちら。
そのコメントで、KSSさんから「Power Function(PF)のリモコンを学習させることはできますか?」という宿題をいただいていたので、いろいろ試してみた。
結果、現時点では「学習させることはできるが、ちょっと使い物にならない」という結論に至った。
まず、大きな問題は「このリモコンでは2つのモーターの制御を同時にできない」ということ。まぁ、あたり前といえばあたり前だが、PFのリモコンで赤マークレバーと青マークレバーを同時に倒したときに送信される赤外線信号は、2つの独立した信号として送信されるわけではなく、ひとつの信号にまとめられて送信される。AV機器のコントロールを主目的に作られたこのリモコンにそういった複合信号の送信機能は搭載されていない。
複合信号を学習させるという手はあるが、組み合わせ分だけの数のボタンを用意する必要がある。
次に「回転」と「停止」信号の問題。まだきちんと検証までしたわけではないが、PFのリモコンは、レバーを倒したとき「回転、回転、回転‥」と信号を送信し続け、レバーを戻した瞬間に何らかの「停止」という信号を送信するようだ。
試して欲しい、PFリモコンのレバーを倒してモーターを回し、レバーを倒したまま赤外線が届かないテーブルの下などにリモコンを隠すと2〜3秒でモーターが止まるはずだ。
単にiPhoneリモコンのボタンに「回転」を学習させると、同じように、ボタンを離してから2〜3秒経ってからモーターが止まるという情けない仕様になってしまう。残念ながらiPhoneのリモコンに「ボタンを離したときに信号を送信」というような機能はない。
さらに、トレイン用のリモコンでパワー制御用の信号なども学習させてみたが、なかなか一筋縄では行かない複雑な体系で信号を発信しているようで、iPhoneリモコンで制御するのは難しそう。
とりあえず、情けない仕様のままリモコンを作ってみたのがこれ。
全然使えない。(^_^;)

もっとも、PFコントロール専用のアプリを書けば、十分使い物になると思う。
ただ、このアダプタの仕様などの調査も必要だろうし、いろいろ大変かも。
本当は、このリモコンの開発元の L5 Remote社に作ってもらえると一番いいのだが。w
コメント
_ KSS ― 2011年08月08日 20:17
一応使えるんですね!実証ありがとうございます!
_ 五十川芳仁 ― 2011年08月11日 07:23
●KSSさん
いえいえ、おかげさまでいろいろ試してみることができました〜。
いえいえ、おかげさまでいろいろ試してみることができました〜。
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