プラスティディップ正式採用2010/11/04



8月の「レゴ用ペンチ考」の中で紹介した「プラスティディップ」。
ゴム被膜を作る塗料のようなもの。
約3ヶ月の試用期間を経て、LEt'sGo studioで正式採用となった。
ポイントは4つ。

【パーツを傷つけない】
これが本来の目的なので当然である。

【軽い力で作業ができる】
ゴムの摩擦でパーツをしっかり保持してくれるため、軽く握るだけで滑ることなく作業を行うことができる。

【はがれない】
思いの外、しっかりした被膜となり、多少荒っぽく扱ってもはがれてくることはなかった。

【劣化しない】
塗装面が磨り減ったり、ベタベタになったり、あるいは硬化したりすることもなく安定した状態を保った。

正式採用となったので、レゴブロックの作品製作に使うツールの多くに塗装した。


写真にあるように、樹脂製に置き換わっていた金属製ピンセットも再登場。樹脂製のピンセットは強度的に問題があった(しなりが大きくパーツをしっかり保持できない)ため、しばらくお蔵入りになりそうだ。

塗装方法もいろいろ試してみたが、今のところ以下の方法がベスト。

1. 塗装面の汚れや油分をベンジンなどで落とす。
2. 塗料をしっかり混ぜる。(私は竹串でぐちゃぐちゃかき混ぜている)
3. ペンチやピンセットの先端をドボンと塗料液に付け、1〜2秒待って引き上げる。
4. そのまま一滴、液ダレするのを待つ。
5. 先端を下に向けたまま、乾かす。
6. 表面が乾きはじめたところ(3〜5分ぐらい)で、軽く紙をはさんで「つかむ面」を平らにする。
7. 完全に乾くまで待つ。(1時間もあればほぼ乾く)

5のタイミングが少し難しいぐらいで、他に難儀するところはないはず。
失敗しても、何度でもやり直せるので心配無用。

乾かすときのために、こんな感じでレゴブロックでツールを作っておくと便利。


プラスティディップの問題点としては、「保存しにくい」という点が挙げられている。
これは、塗料の入っている缶を一度開けると、どんどん溶剤が気化するために起こる。一応ビニール製のフタが付属しているのだが、気休め(にもならない)程度のものでしかない。
この問題点は、容器を入れ替えることで解決する。


私の場合は、写真のような調味料用のビンを使っている。
本体はガラス製。フタはシリコンのパッキンの付いたアクリル製。
この容器に入れて3ヶ月経つが、現在のところ、劣化の兆しは見られない。

コメント

_ 澤村 力也 ― 2010年11月04日 21:08

これ、よさそうですね。
講習会に参加する子どもたちは力が強くないので試してみます。
ありがとうございました!

_ 歯車屋 ― 2010年11月04日 21:41

塗料の缶はフタの僅かな隙間から揮発成分が漏れるのですよね。

上下をひっくり返して保管すると良いと塗装屋のオヤジさんに教わった時は、目からウロコが落ちました(゚o゚)

_ 五十川芳仁 ― 2010年11月05日 03:28

●澤村 力也さん
コメントありがとうございます。
子どもの年齢にもよりますが、ときに子どもは「そら無理だろ」と思うような無茶な組み方をしますからね。例えばシャフトが折れそうなほどしなってるとか。w
ペンチなどを、その「無理やり」のパワーアップツールにされたら、パーツの破損が頻発しそうで怖いです。(^_^)

●歯車屋さん
おぉ、ひっくり返し保管術ですか。知りませんでした。
今度試してみます!

_ SHG ― 2010年11月06日 21:33

便利そうですね。乾かしツールまでLEGOですか…。
あと、
>約3ヶ月の … LEt'sGo …
LEt'sGO(大文字)ですよね。

_ 五十川芳仁 ― 2010年11月07日 04:44

●SHGさん
> 乾かしツールまでLEGOですか…。
逆にそれが一番早かったりしますから。形も自由になりますしね。ww

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