レゴブロックで光を灯そう ― 2011/03/17
パーツ考察 − 41【シャフトを立てる】 ― 2011/03/20
まだまだ、被災された方々も原発も余震も心配だけど、isogawa blogは自粛することなく淡々と書き綴っていくのでよろしく。
「2×2ポッチの中央」にシャフトを垂直に立てるための5種類のバリエーション。
多分、一番見慣れないのは真ん中のこのブロックだろう。
BrickLinkでは、こちら。
1枚目の写真のバリエーション中、形状的に一番しっかりシャフトを保持する。
2010年に登場したパーツだが、まだ2セットでしか使われていない。
今までは、左端(オレンジ色)の方法で立てることが多かったが、これからはこちらのパーツを使うことが多くなりそうだ。ただ、残念ながら今のところこの色しか存在しない。
ポッチ突起に穴が空いているタイプなので、こんな感じ(ビルディングの先端?)で使うこともできる。(テクニック的じゃないけど‥)
LEGO画像掲示板でイベント! ― 2011/03/21
「LEGO画像掲示板」さんのところで、震災に遭われた方々や、精神的に落ち込み気味の方々を元気づけるためのイベント「がんばれ日本、がんばれ東北、がんばれあなた」がはじまりました。
ひとりで、恋人同士で、親子で、家族で‥。
みなさんも少しだけ時間を使って、日本を元気にする作品を作ってみませんか?
私も考えてみます!
情報感謝! LEGO画像掲示板の管理人さん
パーツ考察 − 42【シャフトを立てる2】 ― 2011/03/22
Jackal82さんが書いてくれた2つ前のブログへのコメントから、思いついたネタ。
機能的にはほとんど同じだが、こうしてプレートに立てると、シャフトの向きが45度ズレているのがわかる(「×」と「+」)。
微妙な違いだが、使いどころによってはすごく効果的である。
実はこの旧型のさらに1世代前の型は、新型のように「+」方向に立つ。ウチのパーツボックスにもいくつかあるはずなのだが、奥深くで眠っているようで、見つからなかった。(; _ ;)
最近のセットではほとんど新型が使われているが、変速機ユニットでは相変わらず旧型が使われている。(たとえば2011年モデルのこれとか)
テクニック系大型車両では歴代、このタイプの変速機ユニットが使われているのだが、3ポッチ長に仕様変更されたユニバーサルジョイントやディファレンシャルギアなどから見ると、変速機ユニットだけ少し時代遅れに感じる。近い将来、新しい変速機(伝達先変更機構)が出てくるかもしれない。
Jackal82さん、ブログネタありがとう。
MINDSTORMS Seismograph ― 2011/03/24
MINDSTORMS NXTと、HiTechnic社の加速度センサーを組み合わせた地震計(Seismograph)。
加速度センサーさえあれば、ハード的にもソフト的にも何の工夫もなく作ることができる。
これを北を向けて教育用MINDSTORMSソフトウェアのデータロギング機能をスタート。
本日の8時56分の地震(震源茨城県南部、東京震度3)のグラフがこちら。
上が縦揺れ、下が横揺れ。
これだと細かいところが分かりにくいので、データをExcelでグラフ化したのがこちら。
オレンジ色の線が縦揺れ(P波)、赤が南北方向、青が東西方向の横揺れ(S波)。
微妙にP波が先に届いていることがわかる。
こんな実験ができる機会はそうそうない。
若干不謹慎ではあるが、前向きに地震を勉強してみよう。
日本で生きるためには、否が応でも地震と付き合っていかなきゃならないしね。
パーツ考察 − 43【ケーブルの始末】 ― 2011/03/26
あくまでも個人的趣味だが、レゴのケーブルは見えない方が好きだ。
ケーブルを隠した上で、しっかり固定しておくのが理想である。
だらしなくケーブルが出ていると、カッコ悪いし、引っかかるし、バランスが一定しないし。
だから、私はできるだけちゃんとケーブルを処理しているつもりだ。
ケーブルを隠すときに便利なパーツを紹介しておこう。(最近めっきり見かけなくなったレアパーツも含んでいるの少し心苦しいが‥)
これらのパーツを使うと、こんな感じでケーブルを隠すことができる。
上の写真は、横出し、縦延ばしのパターン。
これは横延ばしのパターン。
しか〜しだ。
これらの技は旧型の2×2ポッチコネクタケーブル(旧テクニックモーターやMINDSTORMS RCXの仕様)だからできた芸当。
パワーファンクションやMINDSTORMS NXTのケーブルはとにかく太い。
せいぜい、上のような横延ばしの方法が使えるぐらいだ。
ところがだ。
最近のレゴテクニック、MINDSTORMS NXTにはそもそも「ポッチ」がない。
だから、「ケーブルを隠す」という行為はほとんど不可能になってしまった。
それでも、邪魔なケーブルがぶらぶら出ているとロクなことがないので、何とか始末する。
たとえばこれは、山梨県立科学館で活躍中のトビーくんの裏側。
ピンクで囲んだ部分は、余分なケーブルをたたんで収納しておくスペースだ。
設計段階から意図的にこういう部分を確保しておくこともひとつの技である。
最後に、リフトアームにケーブルを固定するとき、私がよく使う方法を紹介しておこう。
CPUユニットとモーター、センサーがすべて無線でつながるようになったら、すごく幸せになれると思う。(^_^)
パーツ考察 − 44【使いどころは?】 ― 2011/03/28
2009年から登場したこのパーツ。(BrickLinkではこちら)
おもにシステム系のセットに入っているので、テクニック系の人にとっては見慣れないパーツかもしれない。
私自身、かなり興味をそそられて入手済みなのだが、いまいち「使いどころ」が発見できていない。
こうすれば、ポッチを半ポッチずらすことができるが、ビーム側が丸穴なのでガタつきが大きくてちょっといやだ。
まぁ、本来はこのように使うべきパーツなんだろうが、こんな使い方をしなければならないような機会はあまりない。
こういうのもありかな。でもなぁ‥他のパーツでもできるしなぁ。
いやいや、今回は毒にも薬にもならないネタでごめんなさい。(^_^;)
しんかい6500の舞台を作る ― 2011/03/29
4月1日、アフレルから「レゴ しんかい 6500 編・ロボリフター」が発売される。
(4月1日だけどエープリルフールじゃないよ!)
こちら。
インターネットを使ったみんなの投票で商品化が実現する「LEGO CUUSOO」。
ここから生まれた最初のモデルが「しんかい6500」。
この「しんかい6500」は、通常のレゴブロックの流通とは少しルートが異なるようで、アフレルなどレゴエデュケーション系の販社からも販売されている。
そして、「しんかい6500」の発売を記念すると同時に、アフレル設立5周年ということで、デスクロボの新シリーズとして、「しんかい6500」を活用する企画を検討。
実現したのが、この「デスクロボ レゴしんかい 6500 編・ロボリフター」。
「しんかい6500」は、そのまま港から出港して深海を目指すわけではない。
「支援母船」という大きな船に載せられ、探索する海の上まで運ばれ、そこからクレーンで海上に浮かべられて深海に潜る。
実物の支援母船、クレーンの映像はこちら。(5分22秒あたりからクレーンが登場する)
その支援母船に搭載されているクレーンを「教育用レゴマインドストームNXT 基本セット」で再現したのが「ロボリフター」だ。設計は私。
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せっかくなので、完成までの過程を紹介しておこう。
◆受注
(すべてメールでのやりとり)
アフレル社長の小林氏:しんかい6500って知ってる?こんどウチでも売ることになってね、なんかデスクロボとコラボできないかなぁ。組み替えとかでもいいんだけど。
私:モノを見ないと何とも言えないですね。モノを送ってもらえます?
:
小林氏:どう?できそう?
私:思いの外、細かいパーツで大技小技が駆使されてるので組み替えは難しいですね。せっかくこれだけ完成度の高いモデルなんで、これを活かしましょうよ。
小林氏:というと?
私:これの映える舞台装置を作りましょう。「支援母船」ですよ!
小林氏:教育用レゴマインドストームの基本セットだけでできそう?
私:やってみましょう。w
◆製作
正直、本当に苦労した。安請け合いするんじゃなかったと後悔しきり。
構造は頭の中である程度でき上がっていたのだが、とにかく「教育用レゴマインドストーム基本セット」はパーツが少ない。あたり前だがリニアアクチュエーターなどの便利なパーツも入っていない。加えて「しんかい6500」は想像以上に重い。これを持ち上げて、スムースに動かすためにどうすればいいのだろう。試行錯誤の繰り返し。試作は5台以上にもなった。
それでもなんとか完成に至った。
モーターは2個。コの字型のクレーンの角度調整用と、吊り下げケーブルの昇降用。
センサーも2個。クレーンの端の検知用と、しんかい6500の着水(着地)の検知用。
セットに入っている4ポッチ以上のビームは全数使用。3ポッチ長のコネクタも全数使用‥というようにギリギリまでパーツを使い切っている。
なお、この製作過程において、ケーブルに使用する「ヒモ」を探し回り、比較検討した話が「こちら」のネタである。
◆動作
できるかぎり実際の支援母船のクレーンに近づけたつもりだ。
本物と同様に「しんかい6500」へのケーブルの取り付けと取り外しは手動。幸運なことに「しんかい6500」の吊り下げコネクタの部分は「1×4ポッチ」の大きさでスッポリと抜けることがわかった。ケーブルのつながったパーツをここに差し込めば取り付け完了。
あとはNXTのボタンを押せば、全自動で着水まで動作する。
吊り上げ→クレーンを海側へ→吊り降ろし→着水を感知し停止。
ここで再び手動で「しんかい6500」を切り離して、潜水‥。
なお、「しんかい6500」の実際の支援母船への搭載は、写真と逆の向きとなる。(ちょっと絵になりにくいので逆にしてある)
「しんかい6500」とロボットの両方に興味のある方は、ぜひご検討を。
「しんかい6500」の舞台が、セットの小さな海底だけじゃつまんない!という方もぜひ。
すでに「教育用レゴマインドストームNXT基本セット」を持っている方を対象にした「しんかい6500」+テキストのセットも出るんじゃないかな‥(未確認)。
最後になりますが、「しんかい6500」をデザインした永橋渉さん、モデル化したスティーン・シグ・アンダーセンさん、そして投票という行動で商品化を応援した数多くのみなさんと、LEGO CUUSOOのスタッフのみなさんに、あらためて敬意と拍手を送ります。
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