4月1日、アフレルから「レゴ しんかい 6500 編・ロボリフター」が発売される。
(4月1日だけどエープリルフールじゃないよ!)
ここから生まれた最初のモデルが「しんかい6500」。
この「しんかい6500」は、通常のレゴブロックの流通とは少しルートが異なるようで、アフレルなどレゴエデュケーション系の販社からも販売されている。
そして、「しんかい6500」の発売を記念すると同時に、アフレル設立5周年ということで、デスクロボの新シリーズとして、「しんかい6500」を活用する企画を検討。
実現したのが、この「デスクロボ レゴしんかい 6500 編・ロボリフター」。
「しんかい6500」は、そのまま港から出港して深海を目指すわけではない。
「支援母船」という大きな船に載せられ、探索する海の上まで運ばれ、そこからクレーンで海上に浮かべられて深海に潜る。
実物の支援母船、クレーンの映像は
こちら。(5分22秒あたりからクレーンが登場する)
その支援母船に搭載されているクレーンを「教育用レゴマインドストームNXT 基本セット」で再現したのが「ロボリフター」だ。設計は私。
───────────────────────────────
せっかくなので、完成までの過程を紹介しておこう。
◆受注
(すべてメールでのやりとり)
アフレル社長の小林氏:しんかい6500って知ってる?こんどウチでも売ることになってね、なんかデスクロボとコラボできないかなぁ。組み替えとかでもいいんだけど。
私:モノを見ないと何とも言えないですね。モノを送ってもらえます?
:
小林氏:どう?できそう?
私:思いの外、細かいパーツで大技小技が駆使されてるので組み替えは難しいですね。せっかくこれだけ完成度の高いモデルなんで、これを活かしましょうよ。
小林氏:というと?
私:これの映える舞台装置を作りましょう。「支援母船」ですよ!
小林氏:教育用レゴマインドストームの基本セットだけでできそう?
私:やってみましょう。w
正直、本当に苦労した。安請け合いするんじゃなかったと後悔しきり。
構造は頭の中である程度でき上がっていたのだが、とにかく「教育用レゴマインドストーム基本セット」はパーツが少ない。あたり前だがリニアアクチュエーターなどの便利なパーツも入っていない。加えて「しんかい6500」は想像以上に重い。これを持ち上げて、スムースに動かすためにどうすればいいのだろう。試行錯誤の繰り返し。試作は5台以上にもなった。
それでもなんとか完成に至った。
モーターは2個。コの字型のクレーンの角度調整用と、吊り下げケーブルの昇降用。
センサーも2個。クレーンの端の検知用と、しんかい6500の着水(着地)の検知用。
セットに入っている4ポッチ以上のビームは全数使用。3ポッチ長のコネクタも全数使用‥というようにギリギリまでパーツを使い切っている。
なお、この製作過程において、ケーブルに使用する「ヒモ」を探し回り、比較検討した話が「
こちら」のネタである。
◆動作
できるかぎり実際の支援母船のクレーンに近づけたつもりだ。
本物と同様に「しんかい6500」へのケーブルの取り付けと取り外しは手動。幸運なことに「しんかい6500」の吊り下げコネクタの部分は「1×4ポッチ」の大きさでスッポリと抜けることがわかった。ケーブルのつながったパーツをここに差し込めば取り付け完了。
あとはNXTのボタンを押せば、全自動で着水まで動作する。
吊り上げ→クレーンを海側へ→吊り降ろし→着水を感知し停止。
ここで再び手動で「しんかい6500」を切り離して、潜水‥。
なお、「しんかい6500」の実際の支援母船への搭載は、写真と逆の向きとなる。(ちょっと絵になりにくいので逆にしてある)
「しんかい6500」とロボットの両方に興味のある方は、ぜひご検討を。
「しんかい6500」の舞台が、セットの小さな海底だけじゃつまんない!という方もぜひ。
すでに「教育用レゴマインドストームNXT基本セット」を持っている方を対象にした「しんかい6500」+テキストのセットも出るんじゃないかな‥(未確認)。
最後になりますが、「しんかい6500」をデザインした永橋渉さん、モデル化したスティーン・シグ・アンダーセンさん、そして投票という行動で商品化を応援した数多くのみなさんと、LEGO CUUSOOのスタッフのみなさんに、あらためて敬意と拍手を送ります。
かっこいい。
思わず声が出ました。
マインドストームはおろかテクニックパーツもろくに持ってないので
食い入る様に画像拝見しました。