パーツ考察 − 39【ヒモ】 ― 2011/02/27
今回は、「ヒモ」(あるいは「糸」「ロープ」「ワイア」)を取り上げる。
レゴ純正パーツではない。
私は「ヒモ」は、輪ゴム同様の消耗品だと思っている。だからそれほど厳密に「純正」にこだわらなくてもいいパーツだと考えている。(あくまで個人的にね)
純正のヒモをあまり切ったり結んだりしたくない − というのもあるし。
私自身、作品の中であまりヒモを使わないが、今回仕事でどうしても使う必要があり、とりあえず4種類のヒモを入手して使ってみた。その使用感レポート。
◆木綿糸
上の写真は100円ショップで「レース編み用エジプト綿糸」として売っているもの。
そこそこの強度がある。安い(105円)のも魅力だ。
ただ、リフトアームの穴などでこすれると、表面がだんだん毛羽立ってくる。繰り返すと、少しずつ黒いホコリ(細かい毛)が落ち、ヒモそのものが細くなってくる。
動かさないものならOKだが、モーターなどを使ってゴシゴシするのには向いていない。
◆テトロンミシン糸
テイジンのテトロン(R)のミシン糸。
ポリエステル100%。太さは5番(#5:数字が小さいほど太い)。
感覚的にはちょっと細く感じるが、このタイプのミシン糸で、これ以上太い糸は見つからなかった。逆に言えば、あまり目立たないようにヒモを使いたいときにおすすめだ。
かなり強い。また、こすれても毛羽がほとんど立たない。
ただし、何本かの細い糸を撚って作られているので、逆方向にねじるとほぐれてくる。当然張力がかかると、ほぐれる方向に回転したがるので、そういった用途で使う場合には注意が必要だ。
なお、この糸は厩橋(うまやばし:蔵前駅そば)にある「町田絲店」で購入した。(こちら)
このお店。ものづくりが好きな人なら一度は訪れてほしい店。多種多様な素材、太さ、色の糸やヒモ、リボン、グッズ類が所狭しと並べられている。見ているだけでワクワクする。
ちなみに上の糸は、1000mで1200円ぐらいだった。
◆ナイロン芯入紐
正確にはわからないが、ポリエステルで編んだヒモの中にナイロンの芯が通してある感じ。
太さは 1.0mm。写真のロールで300m。
芯があるため少し堅いが、とにかく強靭。
編んであるので、ミシン糸のようにほぐれることはない。
力のかかるところに良さげだ。
また、1mmの太さがあるとかなり存在感があるので、帆船のロープのように「ヒモ」そのものを目立たせたい場合にもイイだろう。
逆にドラムに巻き取るような機構で使う場合は、太すぎ、堅すぎの感も出てくる。
前述の町田絲店で1800円ぐらいだった。
購入しなかったが。0.8mmのものもあったので、そちらでもいいかもしれない。
◆アジアンコード
ポリエステル100%の手芸用の糸。
編んである。太さは「極細」(0.8mmぐらい)。これで50m。
強靭。手触りもいい。
店頭でさわった「ナイロン芯入紐」の0.8mmとよく似ているが、こちらの方が柔らかい感じがする。(かなり微妙だけど‥)
アマゾンで1500円ぐらい。(こちら:黒色は2/27時点で品切中)
ほどよい強さ、太さ、柔らかさを持っているので、今回の試した4種類のヒモの中で、一番オールマイティかな。
最初に買うならこのヒモをおすすめする。
なお、最初の「木綿糸」以外は、すべて化学合成素材である。
だから、熱で溶ける。
木綿糸の場合、切断した端は、ほぐれてこないように玉結びしておく必要がある。
一方、化学合成素材のヒモの場合は、端をライターで軽く炙るだけでOK。溶けてくっつくので、ほぐれてくることはない。
輪っかにしたところの結び目なども、軽く炙れば緩まなくなる。
実は、これって結構便利。
ただし、子どもだけでライターを使った末端処理は絶対にしないこと!お願いね。
しかし、1000mとか300mとか50mとか‥。
しばらくヒモには困らないな‥‥。(^_^;)
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