ワンポイント講座 ― 2015/07/26
唐突だが、なんとなくワンポイント講座。
とあるモデルで、上のような「回転運動を往復運動に変える機構」を使ったとしよう。
ここで「10回ぐらい回すのであれば何もトラブルは発生しないんだけど、1000回ぐらい回すと5ポッチ長の軸(右に出ている灰色の軸)が抜けちゃう」という問題が発生したらどう対処するか。
私の場合はこういう優先順位で対処する。
まず最初に、そもそも抜ける方向に力がかからないように設計を見直す。
次に、軸のかわりに物理的に抜けないパーツ(リフトアームなど)を使えないかどうか考える。
そして次の対処方法がこの記事の本題。次のような軸パーツに交換する。
この軸を用いることで、黄色のパーツが軸を引くときに、軸が少し抜けてきたとしても、黄色のパーツが軸を押すとき、軸のストッパ部分が黒パーツに当たり、その「抜け」が修復されるしくみである。
私はこれをに「自己修復機構」と呼んでいる。
これはわかりやすい一例だが、このような発想で機構を考えてみると、壊れやすかったものを簡単に壊れにくくできる場合がある。参考にしてほしい。
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