パーツ考察 − 40【方向転換コネクタ】2011/03/05



2011年に登場のパーツ。


パーツ考察 − 37【LA】」で紹介した小型リニアアクチュエータと同じく、「8069 レゴバックホーローダー」に4個入っている。


「シャフトやコネクタの向きを変える」という意味では、上のようなパーツの仲間と言うことになる。

このパーツの特徴は、丸穴が2ポッチ幅の真ん中にあるという点。
以前から話しているように、作品をリフトアームで組んでいくと「奇数ポッチ幅」が基本となる。(対してビームで組むと「偶数ポッチ幅」が基本となる)
しかし、その中でどうしても偶数ポッチ幅で組まなければならない箇所が出てくることも多い。そういうときは、ビームやハーフブッシュを利用して解決することが多いが、それなりに頭をひねり苦労する。
このパーツを使えば、その苦労がホンの少しだけ軽減されるかもしれない。

ごく簡単な一例。


2つのL字型リフトアームの間隙は2ポッチである。
その中で、24歯クラウンギアと8歯ギアがつながっている。

時間のある方は、どうやったら新しいパーツを使わないで、同じ構造が作れるか想像してみてほしい。それほど簡単ではないはずだ。

コメント

_ Jackal82 ― 2011年03月06日 15:50

こういった新しい部品がどんどん出てくるのって良いことなんでしょうが、
俺はなんか物悲しいというか物足りないというか
ビームを使わずにリフトアームで組み上げてしまう最近のTECHNICやMINDSTORMSに魅力を感じない人は少なからずいると思うんです
挙句の果てに7065 Alien Mothershipなんて、もはやLEGOじゃない
LEGO VINTAGEシリーズとか発売されてMODEL TEAMや#8880が再版されるのをマニアは切望している
そう感じるのは俺だけでしょうか?
時代についていけない俺が頭の固いオヤジみたいな感じなんでしょうか?

_ 05yattaran ― 2011年03月07日 03:16

色々な意見があるようですが、純粋に師匠の設問に挑戦してみました。

※リンクとトラックバックさせて頂きました。m(_ _)m

_ 五十川芳仁 ― 2011年03月07日 05:42

●Jackal82さん
「ビームからリフトアームへ」の流れは数年前に起こったわけですが、やはり最初は戸惑いましたね。システム系のレゴブロックから慣れ親しんだ「積み上げる」という作業の延長線上にあったレゴテクニックが、いきなり「組み上げる」という別の発想で作業を行うことになったのですから。
でも「慣れ」がすべてを解決してくれると思いますよ。ビームで培った技はリフトアームでも必ず活かせますし。
慣れてしまえば、ビームを使うよりはるかに堅牢な作品を作ることができますし、全体の大きさもコンパクトにすることもできます。また、ビームとリフトアームを適材適所で組み合わせることで両方の良さを活かしたハイブリッドなモデルも作ることができます。

FLLやWROなどもRCXの時代から見てきていますが、途中で分解するロボットはNXTになって明らかに減っていますしね。

たしかに7065はモデルとしての魅力は?ですが、「黒いレール?」みたいな部品取りに欲しいですね。
LEGO VINTAGEシリーズは、もし出たらやっぱ買ってしまうだろうなぁ。(^_^)

_ 五十川芳仁 ― 2011年03月07日 05:58

●05yattaranさん
お、宿題やってくれましたね。ww
ありがとうございます。

すべてのバリエーション、お見事です。
私の頭の中での解答は、1番目の写真に近いです。下の方で貫通している4ポッチシャフトを、隣の青いコネクタと同じ×2にしたものです。ただ、これだと左右に分解しやすいですから他のところでサポートが必要ですね。
05yattaranさんの4ポッチシャフトの方法だと、端の青いコネクタを支点に左右が回転する方向に小さな「遊び」が生まれますから、これも他のところでサポートが必要ですね。

大きなL字型リフトアームを使わなくていいなら、2つ目の写真の小さなL字型リフトアームの選択が一番ですね。

一番下の写真のタン色のギアは、ベベルギアと呼びます。クラウンギアより省スペースになるのですが、負荷が加わると2つのギアとも逃げる方向へ拡がろうとしますから、大きな力を伝えるときにはあまり使いたくないですね。

ともあれ、お疲れさまでした。(^_^)

_ 05yattaran ― 2011年03月07日 08:09

師匠、採点有難う御座いますー。
コメントとても勉強になりました。ナルホド奥が深いですなレゴは。
精進、精進!

それにしてもあの時間帯のリアクションにはオドロキです。
お身体御自愛下さいませ。
m(_ _)m

_ 五十川芳仁 ― 2011年03月07日 09:43

●05yattaranさん
ありがとう!(^_^)

_ Jackal82 ― 2011年03月07日 21:19

堅牢な作品
8421持っています。これは確かにやりすぎなくらいガッチガチにリフトアームで固まっている作品の代表ですよね
土台の部分なんかもう分解するのも一苦労みたいに
違うんですよ!!
慣れじゃないんですよ!!
こう・・・やり場のないこの感情は、多分俺一人の好みの問題なんですが(結局そうなんですけども!!)
昔のLEGO TECHNICにあったレトロ感?みたいなものが一切なくて、リフトアームを多用してしまうとなんか近代的というか、レゴの「空気」がガラリと変わってしまうんです
ビームとビームの間にプレート二枚挟むと垂直にビームが固定できて、それを利用して縦横無尽にギアやシャフトが組み合っているあの工場のような雰囲気がグッときませんか?
「積み上げた」状態の機械にビシッと一本垂直にビームが刺さるだけで得られる安心感と立体感が今のレゴにはないんですよ
リンク機構をあの角ばっているビームを使ってガシャガシャ動いているJinSatoさんの作品の方が魅力的ではありませんか?

なんか愚痴ってしまって申し訳ありませんが、誰かにこの感じを知って欲しかったんです
こんなこと個人的に聞いてもらえるの僕の知ってる限りでは五十川さんしかいないんです、、、

_ 五十川芳仁 ― 2011年03月08日 04:42

●Jackal82さん
> 五十川さんしかいないんです、、、
(^_^;)
プレート2枚をビームではさんで‥‥フラフラしていたものがいきなりビシッとしますから、気持ちいいですよね。
レトロ感と近代感というのはうまい表現ですね。Jackal82さんのおっしゃることも何となくわかります。ちょうど産業革命の頃のフィルムを見る感じでしょうか。あるいは映画「メトロポリス」の1シーンのような。
私自身、レゴブロックで身の回りの日用品を作るとき、「ここはポッチのあるビームだよな〜」といった感じでビームを選択することも多いですからね。
ただ、本格的にキカイを作るときは、「無駄なパーツ、空間を可能なかぎり排除する」というポリシー(あくまで私個人のね)で進めますので、ビームの出番は減っちゃってますけど‥。

ぜひ、Jackal82さんには今後もビームにこだわった作品製作をお願いしたいです。
きっと、それはそれで人の心を揺さぶるものになると思います。もっともこのままだと、「ビームってなに?」っていうテクニック小僧も増えていきそうなので、「LEGO VINTAGEシリーズ」も必要ですね。(^_^)

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_ 05ヤッタランのLEGOな日々 - 2011年03月07日 03:05

先ずは下記リンクをご覧あれ。 師匠のパーツ考察のコーナーで設問(?)されていたので、それに挑戦してみた。 私の回答例は下の3つ。 ■同じリ5ポッチ×3ポッチのL字リフトアームを使用したパターン ■4ポッチ×2ポッチのL字リフトアームを使用したパターン ■薄…