今日、6月11日から日本科学未来舘ではじまっている企画展「メイキング・オブ・東京スカイツリー」(
こちら)。
昨日、この企画展の内覧会&開催パーティーに出席してきた。
上の写真は、館長の毛利さんのオープニングスピーチ。
こちらは、前々から話題になっているレゴブロックで作られた1/100スケールの東京スカイツリー。
威風堂々。
チェコのレゴビルダーが大枠を作り、日本の誇るレゴビルダーの直江さんが、最終調整をして完成させた大作。ツリーの足元には子どもたちが作った街並みが拡がっている。
昨日は直江さんも来場する予定だったのだが、残念ながら松江城のビルドに追われてキャンセルとのこと。(^_^;)
私がなぜこの内覧会に来ているかというと、実は私が制作した作品も展示されているからなのだ。
こちらがその作品。(会場が暗いので少し不鮮明)
スカイツリーの建設現場で使われた「スカイジャスター」(大林組製作)をレゴブロック(MINDSTORMS NXT)で再現した「レゴジャスター」。
スカイジャスターについては、
こちらで詳しく説明されているが、ここで簡単に説明する。
スカイツリーを組み上げる過程では、組み上げるためのの部材をクレーンの先端から延びる1本のワイヤーで地上から吊り上げる。吊り上げている途中で突風が吹くとどうなるか。当然、部材が風にあおられてクルクル回転する。10mや50mのビルならともかく、500mの高さである。その風はすざまじい。その突風による部材の回転をできる限り抑えるのがスカイジャスターの1番目の役割だ。
しかし、突風に強いスカイジャスターも、 ずーっと定常的に吹く弱い風には対抗しきれない。どうしても部材が回転してしまう。また、地上で北向きの状態で吊り上げはじめた部材を、上空では南向きで受け取りたいというような場合もある。1本のワイヤーで吊り下げられた状態のまま、リモコン操作で自由に部材の向きを変える − これが2番目の役割である。
イメージしてほしい。あなたが1本の細いロープにぶら下がった状態で、体の向きを自由にコントロールできるかどうか。一生懸命、握ったロープを回したとしても、ロープがねじれるだけで、ほとんどあなたの体は回転しない。体の重心をエイヤエイヤと動かせば少しずつ体の向きは変わるかもしれない。でも、こんどは止めるのに苦労する。
これらの難題を「ジャイロ効果」を使って見事に解決するのがスカイジャスターなのだ。そしてレゴジャスターもほぼ同じ機能を有している。
こちらの写真は、納品の少し前にウチで撮影したもの。
追って、鮮明な写真や動作中のビデオ、苦労話(いっぱいある)などを私のホームページで公開する予定だが、しばらく忙しい状態が続くのでいつになるかは未定。
ぜひぜひ、日本科学未来館に足を運んで実物をご覧いただきたい。
「ジャイロ効果」の不思議さと面白さを実感できるはずだ。
なお、このレゴジャスターの動作展示は、1時間に10分ぐらいのペースで行われる予定だ。
また、この企画展では、本ブログでもよく登場していただいている宇宙エレベーター協会副会長の青木さんの「未来へのメッセージ」も展示されている。こちらも必見。
こんにちはRYO(2009,2010年USBリーダー)です。
ジャイロ効果を使うスカイジェスターは1度テレビで紹介されているのを見て、
とても興味がありました。
それをレゴで作ってしまったレゴジャスターは、すごく興味があります。
やっぱりジャイロですから、使っているのはジャイロセンサーですよね!
是非見に行きたいです・・・が、明日までかぁ・・・
ちょうどジャイロセンサーを友達から借りているので作ってみようと思うのですが、ジャイロセンサーの反対がについているモーターの役割がよく見えないので、出来れば教えていただけないでしょうか?
●RYO(2009,2010年USBリーダー)さん
いやいや、企画展「メイキング・オブ・東京スカイツリー」は10月までやってます。w
また、ジャイロ効果はフライホイールを高速で回すことで得られる効果で、ジャイロセンサーは関係ありません。本体に付いているのはコンパスセンサーで、東西南北、自由な方向で固定する(風で回っても元に戻る)ために取り付けてあります。
モーターの役割などについては、記事中の大林組の解説ページがわかりやすいでしょう。
フライホイールを高速に回すためにモーター2個、ジンバルのために1個使っています。
なるほど・・・ ありがとうございます。
フライホイールは持っていませんが、ほかの部品をつけて代用してみたいと思います。
出来たらUSBのブログに乗せますね!(出来るかわかりませんが・・・)
「メイキング・オブ・東京スカイツリー」よく見たら10月でした。すいません。
機会があったら見に行ってみたいと思います。
すっごぉ~い! よくもまぁ~、作ろうと思うもんだわ。^^;;
RYOさん、フライホイールって、なんでも良いのですよ。単にある程度高速に回れば、、ですので、お持ちのタイヤを使ってみてはどうでしょうか?
あと、コンパスセンサーも無くてもそれなりに遊べるはずです。モーターでグイーン!っと回して上から紐でつり上げるだけでジャイロ効果を体験できるんじゃないかな?
●nakaさん
まぁ難しいオーダーが入ると、燃えてしまうタチなので‥。w
私も最初はタイヤを使っていたのですが、このサイズの構造物でジャイロ効果が得られるだけの回転数まで上げると、静止時にはホイールにキツくはまっているゴムタイヤが、動作時に浮いてしまうんですね。で、少しジンバルを傾けると、「バーーーーン、ギャシャーン、バーン、バーン」ってタイヤだけが外れて部屋中を飛び回るハメに。
ちなみに、フライホイールは 1500rpm、つまり1秒25回転で回っています。
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ジャイロ効果を使うスカイジェスターは1度テレビで紹介されているのを見て、
とても興味がありました。
それをレゴで作ってしまったレゴジャスターは、すごく興味があります。
やっぱりジャイロですから、使っているのはジャイロセンサーですよね!
是非見に行きたいです・・・が、明日までかぁ・・・
ちょうどジャイロセンサーを友達から借りているので作ってみようと思うのですが、ジャイロセンサーの反対がについているモーターの役割がよく見えないので、出来れば教えていただけないでしょうか?