FLL Japan Open ミッション完了!2011/02/14



習志野セミナーハウスで開催されたFLL Japan Open(全国大会)。
私は、審査とロボットパフォーマンスをしてきた。

簡単に「審査」を紹介しておこう。

審査員は、最初に「リサーチ」「テクニカル」「チームワーク」のいずれかの担当を言い渡され、出場各チームのそれぞれのプレゼンテーションを審査する。
リサーチは毎回出されるテーマに沿って研究した内容の発表。今回のテーマは「最先端の生体医学工学」。
テクニカルは、ミッションチャレンジのために製作したロボットの特徴や工夫した点、見どころなどの発表。
チームワークは、企画から作業分担、問題解決にチームとしてどのように当たったかの発表。

参加チームは36チーム。各審査員は、そのうち半分を担当することになるので18チーム。
各チームの発表+質疑応答は5分まで。チーム交代やプロジェクター準備などの時間が4分。
つまり、18チーム×9分=162分。連続2時間42分の長丁場だが、それぞれ魅力と個性のあるプレゼンテーションなので飽きることはない。
ここまでが、大体午前中で終わる。リサーチとチームワークの審査員は、原則としてここまでで作業が終わる。

午後からは、ロボットによるミッションチャレンジ。
テクニカルの審査員は、ここでも審査が続く。プレゼンテーションで語った「特徴」が実際の競技で発揮されているかを審査する。
− ということをしているのが、上の写真。まじめにやってる。



恒例のJin Satoさんのロボットパフォーマンスに続いて、私のロボットパフォーマンス。
今回は「空気」というキーワードでいくつかのマシンを持ち込んでしくみや使い方の解説。



表彰の準備が整うまで少し時間が必要だったため、臨機応変に差し込んだ「さわってみよう」タイム。
あっという間に、Jinさんと私のロボットには黒山の人だかり。
気がつくと、私は輪の外に追い出されていた。ォィォィ (^_^)



各賞発表。私はトータルプレゼンテーション賞(だったかな?)のプレゼンテーター。

さて、注目の総合1〜3位の結果。
優勝(アメリカで開催される世界大会への出場権):Universal Serial Bus
準優勝(オランダで開催されるヨーロッパ大会への出場権):FIRST FUJISAN
第三位(オランダで開催されるヨーロッパ大会への出場権):Falcons
各チームのみなさん、おめでとう!!パチパチ!。
世界に向けての準備も怠りなく。

いい成績を収めたチームもあれば、残念な結果に終わったチームもある。
実力以上のパフォーマンスを出せたチームもあれば、実力を全然出せなかったチームもある。
それでいいのだ。それがいいのだ。
勝って得るものもあれば、負けて得るものもある。
すべては、いい経験になっているはず。勝っても負けても胸を張ってほしい。
ただ、私は、「死ぬ気でがんばれば絶対勝てる」とか「努力は必ず報われる」とか言うつもりは全くない。このあたりのことはまたの機会に書こうと思う。


今回の会場について。
フロアーがフラットだったためか、会場が狭かったせいか、「近くで見れておもしろかった」という意見が多かった。来年はまた日本未来科学館に戻る予定らしい。ロボット競技に興味を持って見に来る人や、参加チームの親御さんが見やすい会場作りをしてもらえるとありがたいと思う。それと、FLL Japanのサイト。一般向け情報もちゃんと更新しないとね‥。


なお、着物は最近の定番、漆黒の結城紬とグレーの桐生織の帯。

コメント

_ PenguinMama ― 2011年02月14日 10:59

会場には選手の保護者の1人として居た者です。
1日がかりの審査員お疲れ様でした。

息子にとって五十川先生は「ヒーロー」ですので
わずかなりと直接お話できてうれしかった様子です。
それも「会場がコンパクト」の効果でしょうか。
ありがとうございました。

末筆ですが、お着物素敵でしたね。
公のしかも外国を意識する場にお着物で参加されること
いつも尊敬しております。
(家では私も主人も着られないし
何かの機会があっても着ません。せいぜいスーツ。)
子ども達にとっても良い模範となると思います。

_ Kanabun ― 2011年02月14日 12:25

昨日はお忙しいところ、お邪魔いたしました。
一般非公開のプレゼンの方も拝見したかったです。
結果については、1Round、2Roundで高得点を挙げたチームの名前が上位に無いようですが。
ところで、息子たちが、「五十川さんに会って挨拶したよ」と喜んでいました。ご無礼があったのではと心配しております。
息子たちが出場できるようになるまではもう少し修行が必要ですが、近いうち選手としてお目にかかりたいと言っておりました。
(いつの日になることやら…)

_ 五十川芳仁 ― 2011年02月14日 13:49

●PenguinMamaさん
FLLとか、さまざまなロボット大会を見てきて、「敢闘賞」は誰ならぬ「親御さん方」だと思っています。本当におつかれさまでした。また、ご協力ありがとうございました。
審査員という立場上、参加者にこちらからはなかなか声をかけにくいのですが、子どもさんや親御さんからも声をかけられればフランクに話すことにしていますので、これからもお気軽に声をかけてくださいね。
「変身」とかはできないヒーロー (^_^;) ですが、最近は洋服で出向くと「イソガワさん変装してる〜」と言われることが多くなっています。

●Kanabunさん
非公開プレゼンテーションは、非公開ですからねぇ。
息子さん方とすれ違って「こんちわぁ」としたかもしれません。廊下や階段歩くと、ずっとそんな感じなので。こっちこそご無礼したかも‥。(^_^;)
まぁ、修行はともかく、とりあえず関東大会突破を目標に、少しずつ経験をすることがいいのかもしれません。

個人的には、「レゴブロックを使った学び」には、FLLやWROのレギュラーカテゴリーのような競争心から学ぶ「目標達成型」以外にも、WROのオープンカテゴリー(あるいはインターネットを通した作品公開)のような探求心から学ぶ「自己展開型」もあると思っています。そのあたりは、子どもの好みと親御さんの考えるバランスで調整していくべきのように感じています。一番難しいところですね。w

_ あきば@さいとう ― 2011年02月14日 15:40

>「死ぬ気でがんばれば絶対勝てる」とか「努力は必ず報われる」
テレビチャンピオンとか思い出すと、まったくそのとおりですねぇ(苦笑)

_ 五十川芳仁 ― 2011年02月14日 17:44

●あきば@さいとうさん
いや、さいとうさんになら、あえて「死ぬ気でがんばれば絶対勝てる」と言いたい。
次こそリベンジだ。w

_ ☆らんぽ☆ ― 2011年02月14日 20:51

 私の子供のチームも参加させて戴いておりました。
 今回は、初参加だったにも関わらず賞を賜り、とても喜んでおりました。
 子供達には、いろんな意味で良い経験が出来たので、FLLに参加させて良かったと感じております。

 
 私達が子供の頃に何気なく遊んでいたLegoも、最近ではこんな大きな楽しみ方を持つ遊びになっていたんだなぁと、ただ驚いくばかりです。
 また、機会がございましたら、ぜひ楽しいお話を聞かせて戴ければと思っております。
 本当にありがとうございました。

_ kt ― 2011年02月14日 21:20

五十川先生のロボットパフォーマンスを見てあのパーツが欲しいと思ったのですが、エアーシリンダーやタンクなどはどこで売っているのでしょうか?
空気力学セットを売っているサイトや単品で取り扱っているサイトを教えてください。
お願いします。

_ 五十川芳仁 ― 2011年02月15日 06:25

●☆らんぽ☆さん
コメントありがとうございます。本当にお疲れさまでした。
初参加での受賞おめでとうございます。
子どもたちひとりひとりがいい経験をして、強いチームはさらに年下の子どもたちが、その経験を引き継いでいきます。来年も、再来年もお待ちしています。

●ktさん
お疲れさまでした。コメントありがとうございます。
問い合わせ窓口をレゴエデュケーションに聞いてみますので、ちょっと待っててくださいね。

_ 五十川芳仁 ― 2011年02月15日 10:33

●ktさん
●空気力学セットを使用したい方へ

お待たせしました。追加情報です。
FLLでの「レゴ空気力学セット9641」の利用については、FLLスポンサーの株式会社ラーニングシステムさんにお問い合わせください。
・ウェブサイト:www.mdstorm.com/(先頭にhttp://を付けてください)
・メールアドレス:custom@mdstorm.com
レゴ空気力学セットは人気商品のため現在欠品中だそうですが、予約も受け付けているようです。

なお、セットに入っているパーツは↓で確認できます。
www.bricklink.com/catalogItemInv.asp?S=9641-1(先頭にhttp://を付けてください)

_ 五十川芳仁 ― 2011年02月15日 11:41

「空気力学セット」については問い合わせが多そうなので、今日付けで新しい記事「レゴ空気力学セット!」を作りました。
質問などは、そちらにお願いします。

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