作品「Firebird・EV3」公開2013/08/10



新発売のMINDSTORMS EV3を使ったオムニホイールマシン。
IRビーコン(エデュケーション版では別売、ホーム版では付属)をリモコンとして使用し、8方向への自由な移動とその場での左右の転回が可能だ。

このIRビーコンは、IRセンサーの目標物としての信号を発信したり、パワーファンクションの赤外線リモコンと互換性のある信号を発信したりすることができる。
ただ、リモコン機能に関しては大きな違いがある。縦2つのボタンの同時押しができるのだ。パワーファンクションのリモコンの場合、左右とも機械レバー式のため絶対に不可能な操作だ。つまり「リモコン状態」のバリエーションが2つ増えることになる。具体的に言えば、「パワーファンクションリモコン:8種類」が「IRビーコンリモコン:10種類」となる。このマシンの場合、この増えた分を活かして、8方向移動+2方向転回を実現している。

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パーツ考察 − 70【30mmタイヤ】2013/08/11



私は比較的こじんまりした作品を好む傾向がある。どしっと大きなものより、ぎゅっと詰まった作品だ。
そんな作風の中、よく使うのが30mmサイズのタイヤである。上の写真は、ここ15年ほどの30mmタイヤの変遷である。右に行くほど新しい。

一番左のタイヤは、MINDSTORMS RCX時代によく使っていたタイヤだ。個人的にはテクニック系パーツとのデザイン的相性が一番良いように感じている。ただこのタイヤ、状況によって「ホイールとタイヤが空回りする」という致命的欠点を持っている。特に経年変化でそれが顕著に表出してきているので最近はあまり使わなくなった。

中央のタイヤは、その後に登場したタイヤ。タイヤとホイールの接触面積が大きいため空回りはほとんど起こらない。ただ、これも経年変化を含めての話だが、少々脆い。重量負荷をかけたまま放置しておくと下の写真のように欠けることがある。


欠けるまでいかなくても、小さなヒビが入っているものがいくつもある。シャフトを少し差し込んで少し斜めに力をかけてやればヒビがよく見える。

そして右端のタイヤが最新のものだ。前2つの欠点を克服した感じ。
とてもしっかりしているので、最近はもっぱらこれを使っている。同一ホイールでタイヤ違いのもの(タイヤ径は同じ)がサイエンス&テクノロジー基本セットに入っている。

異様な物体2013/08/13



どんどんワケの分からん物体になりつつある。
1本の触手を回すと、他の触手がすべて回る。
なかなか回転も軽やかで、なんか気持ちいい。w

生あるものたち2013/08/17

先日の物体をモーターで回してみた。
そろそろ回すモノもネタ切れになってきたので、動物を回してみた。
汝、地球と生あるものたちを慈しみたまへ。←後付けメッセージ

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26本....2013/08/18



さて、放射状軸回転機構も四本六本からはじまって多種多様なものを作って参りましたが、ここいらで一旦打ち止め − 今風に云いますと卒業ってやつですか − にしようかと、はい。と云いますのも、こう軸数が増えてきますと、レゴブロックの精度や堅牢性の問題、摩擦抵抗による動力減衰、自身の所有する部品数など、いろいろと科学の事情、大人の事情というものが頭をもたげてきまして、なんともはや拙の技量ではいかんともしがたく、はい。

最後にこの物体の簡単な解釈を。頭の中に立方体を想起してくだせえ。そのすべての面のど真ん中に中心向きに穴を穿ちやす。これで六本。さらにすべての頂点に穴を穿ちやす。これで足すことの八本で都合十四本。加えてすべての辺の真ん中に穴を穿つと、足すことが十二本。総計二十六本の放射状軸回転機構の完成と相成りやす。

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FLL勉強会2013/08/21



8月19日、東京駅近くのビルにある埼玉大学東京ステーションカレッジで開催されたラーニングシステム主催のFLL勉強会に参加。
子どもたちは、大きな子から小さな子までみんな真剣。すごい集中力で座学やワークショップに臨んでいた。
さてこの中から、FLLの大会ではどれだけの子どもに会えるかな?
がんばって予選を突破し、全国大会、世界大会への切符を手にしてほしい。

パーツ考察 − 71【2穴ピンコネクタ】2013/08/21



ひとつの軸穴と、ふたつの丸穴のコネクタ。
2002年の登場だからそれほど古いパーツではないが、現在ではなくてはならないパーツだ。

上の写真。左がいわゆる「おもて」、中央と右が「うら」である。
一般にレゴブロックのパーツではあまり、おもてうらを意識することはない。ただ、このパーツに限って言えば「うら」の丸い凹みがかなり目立つ。
だから、私はよく見える部分でこのパーツを使うとき、できるだけ凹みが隠れるような方向で組み込むことにしている。
しかし、この凹みの位置が2種類(軸穴に近いもの/遠いもの)あるということに気づいたのはつい最近である。

秀峰中等教育学校で講師してきたよ2013/08/24



8月22日、23日の2日間、長野県松本市にある秀峰中等教育学校(2010年開校の中高一貫校)で、ロボットのハードウェアの講師をしてきた。
この「ロボティクス特別講座」に集っている子どもたちは1〜4年生。2倍ほどの倍率から選抜されたメンバーとのこと。

初日の内容は、とっかかりワークショップ 〜 機械工学基本の講義 〜 五十川作品のデモ&ふれあいタイム。2日目の内容は、難解ワークショップ 〜 校内ロボコンへのヒント提示。

とにかくみんなすごい集中力。さらにそれが持続する。頭も柔らかい。良い教育している学校なんだなぁというのが率直な感想。
2日目の難解ワークショップでは、二時間半の間、誰一人として手を休めることも頭を休めることも、ダレることも、トイレに行く子すらいない。w
難解ワークショップでは、最終的に2チームがミッションクリアしたが、あと1時間もあればもっと多くのチームがクリアしたに違いない。素晴らしい。

最後は子どもたち(や先生方)の本や色紙にサインをしたり、2ショットの写真を撮ったり。〆は校門の前で集合写真。(^_^)
講師としても楽しく充実した2日間でした。

秀峰中等教育学校の瀬川先生、信州大学の松本先生、鈴木先生、お世話になりました。ありがとうございました〜。
馬肉しゃぶしゃぶおいしかったです!

ぶっとびジャンプチャレンジ!2013/08/26



足立区ギャラクシティの「うごくブロックくらぶ・夏休みスペシャル・ぶっとびジャンプチャレンジ」は、手に汗握る接戦を繰り広げながら無事終了。参加していただいたチームのみなさん、サポートしていただいた館スタッフ、区役所スタッフのみなさん、ありがとうございました!

今回、うごくブロックくらぶとしては、はじめての「チーム参加」、はじめての「競技」の試みでした。
「チーム参加」というのもたまには良いですね。ひとつの目標をめざすことで、チーム内コミュニケーションを通して、他人(親も含めて)への信頼や自分の責任と役割を、2時間半という時間で自然に会得しているように見えました。
一方「競技」という形式については、やはりいろいろと考えさせられる部分がありました。このあたりは追々考えをまとめて表現していきたいと思いますが、なにより1チーム1チームに「あっそうか!」と思わせる「気付きの助言」が与えられないところが辛い。本来これがそこにイソガワが存在する大きな意義だと思うのですが、競技だと「ヒイキ」になっちゃいますからね。

とまれ、午前の部、午後の部、ともに優勝と準優勝はサドンデスで2チームの競り合い。子どもたちの真剣な表情と成功したときの喜びの表情が、今週のハードワークの疲れを吹き飛ばしてくれました。


Y杉さんの新作スピーカ2013/08/28

あいかわらず精力的にレゴブロックでスピーカを作り続けていらっしゃるY杉さん。新作の案内が届いた。
見た目もカッコ良く進化しているように見えるなぁ。