パーツ考察 − 58【三角リフトアーム】 ― 2012/03/01
写真左が新型の「トライアングルリフトアーム」。
肩の部分が、従来の形から少し削られたので、十字穴のすぐ上のエリアが使える。
だから、こんな組み方ができるようになった。
「このパーツならでは!」の作例を見せたくて、しばらく試行錯誤したけど、思いつかなかった‥‥。w
こういうのって、何か作っているときに「おぉ、これだこれ!」って感じで使い方を発見することの方が多いよね。
なお、このパーツ、BrickLinkの「このセットに入っている」を信用しない方がいい。
現に「こちら」では、前回紹介した9391に入っていることになっているのだが、実際には入っていなかった。
旧型からの移行期で、ロットや生産国によって混在している可能性もある。
はしごだるま! ― 2012/03/04
パーツ考察 − 59【カタイタイヤ】 ― 2012/03/07
写真のタイヤの共通点はナニ?
答は「空気が入ってないこと」。
中空部分のない(つまりゴムがギッシリ詰まっている)タイヤで、比較的大きめのタイヤを並べてみた。
FLLなどレゴブロックを使った競技会では、「まっすぐ進む」ことがひとつの課題となる。
「目標の到達地点は、ここからまっすぐのところ」なのに、なかなか正確にそこにたどり着くのが難しい。その理由のひとつが、タイヤの凹みだ。
マシンを左右対称に作ったつもりでも、ケーブルやちょっとしたパーツで、左右の重さのバランスは変化する。重い側のタイヤは、軽い側のタイヤよりも凹みが大きい。するとタイヤ半径が短くなり、タイヤ1回転で進む距離は短くなる。結果、重い側の方に少しずつ曲がっていく。
マインドストームのセットに含まれているタイヤや、最近入手しやすいタイヤは、小半径のものを除くと、中空タイプがほとんどだ。
ソフトな接地が実現できる反面、凹みやすい。
最近の競技会では、少し手を加えることでタイヤに凹みにくくし、競技に臨むチームが散見される。しかし、中空のタイヤを、均質にハードにするのは困難だ。
そこで、今回は元々凹みにくい「中空でない」タイヤを紹介してみた。
紹介しているタイヤの中で一番大きなものでも、マインドストームのセットのタイヤよりひと回り小さい。しかし、ほとんど凹みのない点を考慮すると、それなりに使う価値はありそうな気がする。
ただ〜し、紹介するだけしておいて申し訳ないが、例によって入手は難しい。
厚みの薄い方はこちら。
厚みの厚い方はこちら。
現時点では、厚い方が入手しやすそうである。‥‥1組平均800円だけど。
このタイヤの入ったバイクのセットが売られていたのは、1998年〜2002年。
当時、バイク&レゴテクニック好きな青年(現在はすでにオヤジ)が、結構これらのセットを購入していたので(私の周りでも)、日本国内でもかなりの数が眠っているはず。w
個人的には、このタイヤ好きなんだけどなぁ。近未来的で。
ひと回り小さいが、オレンジのタイヤ(のライム色版)は、流通量も多く、1組60円ほどで買えるので、確保しておくのもいいかもしれない。(こちら)
eneloop ならべてみたよ ― 2012/03/13
愛用の電池ケース ― 2012/03/15
eneloop電池ネタのついでに、電池ケースの話。(前にしてなかったよなぁ‥)
ここ2〜3年使っているのは、写真のケース。
片面6本、両面で12本の収納。
電池ケースっていろんなメーカーが多種多様なものを作っているけど、単三専用で6本単位で収納、管理できるものってホント少ないんだよね。大半が4本単位だから。
マインドストームもパワーファンクションも電池は6本。このケースがピッタリなのだ。
価格は税込み105円。そう、100円ショップの商品。
ただし、ダイソー系のショップには置いていないようだ。私は近所のキャンドゥ系の店舗ル・プリュで購入している。
100円ショップで一番困るのは、商品がいつまで継続販売されるのか読めないところ。「これ追加で欲しい」と思って店舗にいっても「すでに廃番」なんてことが、ままある。
だから、「多めに買っとけ」になるわけだが、まんまと罠にハマってるんだよな。これ。
ちなみに。単四電池用も欲しいところだが、それは製品化されていないみたい。
締切御礼・ブロック・からくり・けんきゅうじょ ― 2012/03/18
次の土日にせまった「ブロック・からくり・けんきゅうじょ」(こちら)。
3月11日に締切を迎え、厳正な抽選の結果、お会いできる4回40組80名の方が決定したそうです。(定員の倍ぐらいの応募があったそうです)
残念ながら抽選に外れてしまった方々、本当に申し訳ありません。
今後も継続的にいろんな会場で開催することを目標に活動していきますので、これに懲りず次回もよろしくお願いいたします。

ちなみに、これが今回のテキスト(予定)です。
パーツ考察 − 60【微妙新旧デフギア】 ― 2012/03/21
2008年に登場した3ポッチ幅のデファレンシャルギア(こちら)。
それまで使われていた4ポッチ幅のデファレンシャルギア(こちら)に比べて、格段にリフトアームとの相性が良くなった。
しかし、この新デファレンシャルギアにも微妙な変化があることに気付いた。(正確には、私が気付いたわけではなく、私が制作中のインストの校正作業をしていた彼女が気付いた)
上の写真は、12歯ベベルギアを差し込む側(溝が開いている側)から撮影したもの。
左のタイプは、中央のボックスがオープンな状態で、差し込み溝が2段。
右のタイプは、中央のボックスがクローズドな状態で、差し込み溝が1段。
機能的な差異は全くないと言っていいだろう。
BrickLinkでは、今のところ両者を区別していない。
インストには「こちら側からベベルギアを差し込むんだよ」というステップがある。
その際、一番目立つ(目印となるであろう)中央のボックスの状態が、全く逆になってしまうのだ。困るなぁ。
さらに追い討ちをかけるように、数年前の「サイエンス&テクノロジー基本セット(9686)」には左のタイプのものが、最新の「サイエンス&テクノロジー基本セット」には右のタイプのものが入っているみたいだ。
このことから、「多分」右の方が新しいデファレンシャルギアじゃないかと思う。
ついでに言えば、最新の「サイエンス&テクノロジー基本セット」に同梱されているパーツリストシートのイラストは、古いタイプのままだったりする。(おぃおぃ‥)
180度回すとこうなる。
上から見ると、区別しやすい。
うむ、いろいろ変化してるんだな。
ブロック・からくり・けんきゅうじょ・大盛況 ― 2012/03/26
3月24日と25日に山梨県立科学館で開催された「ブロック・からくり・けんきゅうじょ」は、無事終了。
2倍以上の応募の中から当選した「子ども+保護者」のチーム40組に出会い、教え、助言し、教えられ、いっしょに楽しんだ。
初日2回目にはNHK甲府の取材も入り、子どもたちの熱気+取材陣の熱気で教室はムンムン。w
今回の受講者は、小学1年生から。
途中で飽きて騒ぎ出す子も出てくるかな‥と覚悟していたのだが、約1時間半、子どもたち全員が真剣に頭をひねり、指を動かしてワークショップを楽しんでくれた。(もちろん、親御さんの存在も大きいと思うが)
設定した1時間半が終わっても、「もっとやりたかった‥」という目をしている子どもたち。
帰り道に「ああいう動くレゴが欲しいっ!!」と親にせがむ姿が目に浮かぶ。
ワークショップの流れはこんな感じ。
体験:はじめに、簡単な実験装置を作り、動かしてみる。
学習:私の質問に答えながら、実験を行い、しくみを学ぶ。
創造:そのしくみを使った「モーターで動くベースモデル」を作る。次にそれを自由に改造してオリジナルモデルを作る。
「親子で真剣」な様子を2日間のスナップから。
子どもたちの作ったオリジナル作品は、近日中に公開予定。
今回は1日目と2日目でテーマを変えてみた。
1日目のテキストはこちら。

2日目のテキストはこちら。

ビギナークラスには、モデル01〜04があるのだが、どれからはじめてもスキルなどの問題が発生しない構成にしてある。
事前には、何となく「はしる車のけんきゅう」の方が、食い付きがいいかな‥と予想していたのだが、意外にも「いったりきたりのけんきゅう」の方が反応が良かった。オリジナルモデルの製作に関しても、後者の方がバリエーション豊かに感じた。
ひょっとすると、「車」というものにはすでに「こういうもの」という固定概念が、子どもなりにでき上がっていて、それが発想の自由さを少し阻害しているかもしれないな − と。あくまで想像。
最後にお礼。
参加された子どもたちと保護者の方々、本当にありがとうございました。
私自身、楽しく充実した過ごすことができました。また、山梨県内のみならず静岡や神奈川などからのご参加もありました。遠いところありがとうございました。
また、科学館の佐藤さん、信清さんをはじめとするスタッフのみなさんもありがとうございました。細やかな気遣い、助かりました。
今回、抽選にもれてしまって会うことができなかった子どもたち、ゴメンね。次回はきっと。
以下は、このワークショッププログラムについての解説です(再掲)
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このワークショップは、イソガワスタジオが、足立区の助成を受けて制作している「ものづくり教育プログラム」の一部を活用しています。この「ものづくり教育プログラム」は、全16回(4回×4レベル)のレゴブロックを用いたワークショップを通して、いろいろなしくみを学び、創造力を高める体験型学習プログラムです。子ども向けの教材とともに、指導者向けの教材、教育なども含んでいます。完成は来年度の予定。
このプログラムにご興味のある方は、info@isogawastudio.co.jp までお問い合わせください。
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