手作りのMacBook Airケース2011/11/02



最近どこかへ出かけるたびに、先日購入したMacBook Air(11インチ)のケース(というか袋)を探していたのだが、どうもしっくりするものがない。
シンプルで、それなりに防護性があって、かつ質感の良いもの − それほど高望みではないと思うのだが‥。

しかたないので久しぶりの革細工。w



黒色の牛革。実はこの革生地、かなり古いもの。
10年ぐらい前に手提げカバンとして作ったものを、5年ぐらい前にショルダーにリメイク。
それを今回、MacBookケースにリメイクした。だから、一部に金具などの穴が残っている。


これも「私と過ごした歴史」の風情。一興である。

来年1月は山梨で会おう!2011/11/04



来年、2012年1月14日(土)と15日(日)は、山梨県立科学館で「ブロックでつくった・キカイとロボット・だいしゅうごう」の開催です。

レゴブロックで作った動くキカイやロボットは、手に取って遊んでいれば必ず壊れるもの。
だから、科学館や博物館で、手に触れる状態で展示することはとても困難。かといって、アクリルケースの中で動くロボットを見てもツマラナイ。だったら、制作者がそばにいて、壊れてもすぐに修理ができる体制で展示をすればいいんだ! − という単純な発想ではじまった「ブロックでつくった・キカイとロボット・だいしゅうごう」。

前半はキカイとロボット、レゴブロックについてのお話。後半はたっぷりキカイやロボットと遊ぶ「ロボットふれあいタイム」。
子どもから大人まで、みんながたっぷり楽しめるものにする予定。


山梨県の方のみならず近県の方も、ご家族、お友だちお誘い合わせの上、ぜひぜひご来場ください。
たくさんの方とお会いできることを楽しみにしています。

新しいペンチ!2011/11/06



これまでレゴブロック用に使ってきたペンチは、かなりガタつきが大きく、サビたりもしてきたので、思い切って「いいペンチ」を購入。
もちろん先端は、プラスティディップ(説明はこちら)でゴム被膜付きに。
いい道具を持つと、腕が上達したような気になるから不思議だ。w

あぁピンセットもいいものを新調したくなってきた。(^_^;)

すべらないポチプレート2011/11/08



新しいペンチにプラスティディップ被膜を塗装した際、ついでに1ポッチのラウンドプレートの底面にも塗装してみた。


それをiPadのスタンドの裏側に付けてみた。
これまでテーブルの上でするする滑っていたのが、ピタッと安定した。
いい感じ。

以前、ゴム板を使ってポッチ穴に収まるゴム足(こちら)を作った。
それと比べると、ん〜、どっちもそれなりの手間はかかるし、ビミョーなところ。w

撮影ボックスの製作2011/11/11


私の著書「MINDSTORMS NXT オレンジブック」「LEGO Technic 虎の巻=ブロックで作るキカイの本=The LEGO Technic Idea Book」などの写真は、ほとんどハクバ製の撮影ボックスを使って撮影してきた。(こちらの下の方に外観の写真がある)

この撮影ボックス、基本的には何も問題はないのだが、いくつか改善したい点があった。

ひとつはヤワな点。携帯用の撮影ボックスだからしかたないのだが、ちょっと腕や照明がぶつかるだけで位置が動いたり、直方体がかしいだりする。
もうひとつは手前の開口部下側の横棒(下の図の赤い棒)が邪魔な点。


たとえば、作品を真上に近い角度から撮影したいときには、作品をぐっと手前に寄せることになるのだが、この棒にかかると作品が傾いてしまう。

そこで、思い切って撮影ボックスを自作することにした。
まずは材料。
モノを載せるものじゃないので13mmのステンレス製パイプのフレームにすることにした。


撮影ボックス内でピカピカ光ってはマズいので、それらをつや消し白 スプレーで塗る。
相変わらず「塗装」は私の弱点。乾くのを待ちきれないセッカチさん。


それを朝の4時から金槌でタントンタントンと組み上げたところ。
想像以上にしっかりしている。


ディフューザーとなるシートで囲って。背景となる布を垂らして完成。


ホワイトバランスを合わせて、テスト撮影。


まあ、あたり前だけど、出てくる画像はそれほど以前と差異はない。
ただ、前より光を通しやすいディフューザーを使った分、画像にツヤが出ていると思う。ミニフィグのヘルメットあたりで確認できる。

これから背景の生地のバリエーションを作ったり、いろいろ細かな調整が必要となる。
週末のうちにできるかな。

神戸のくるとんさんのレゴイベント2011/11/14



川森さん(くるとんさん)から、イベントの案内が届いたので広報。

今年の夏休みに開催され。大好評だった「うごきをデザインする」。
その第二段「うごきをデザインする2」が、11月19日(土)に開催されるとのこと。
おぉ、今週末だぁ。
場所は、神戸の「KIITO」。時間は、13:00~17:00。

事前申し込みが必要らしいので、興味のある方はこちらで詳細をご確認を。

関西の土地鑑が全くないので、Google mapで調べてみた。
車で片道2時間を圏内として考えると、東は彦根、北は舞鶴、西は倉敷ぐらいのエリアになるんだな。
このエリア近くで、動くレゴブロックに興味のあるみんな!おとうさんか、おかあさんにねだって、ぜひ神戸へ。w

レゴでスマートコミュニティ2011/11/16





夏休みも終わる8月末から9月にかけて、丹精込めて作り上げた作品が公開された。
スマートグリッドを含む「スマートコミュニティ」をレゴブロックを使って表現した作品。
題名は「M/E/S/S/A/G/E ~symphonic balance of smart community~」

クライアントは東芝。
制作プロダクションは葵プロモーション。
映像監督は田辺秀伸氏。
街並みや景観、建物の制作は日本初のレゴ社公認プロビルダー三井淳平氏。
私、五十川芳仁は、すべての動く装置、ボールの転がるレールを制作した。


下のリンク先で[START]ボタンをクリックすると、「ISOGAWA」というメッセージが表示される。この「ISOGAWA」の部分を、あなただけのメッセージに変更して、シェアしたり、友だちに送ったりすることができる。(ただし、FaceBook を使っている必要がある)

サイトはこちら

まずはお楽しみあれ。

リンク先の右下の「>>このサイトについて」をクリックすると、制作意図や制作者を見ることができる。

追って、メイキング映像も公開されるはずなので、こちらもお楽しみに。

パイプを買い占めたのは私です。2011/11/18




この作品の中で、とても重要な役を務めたのは、なんといってもこの「パイプ」だ。
カラフルなボールが転がる「レール」を演じている。

今回の作品のフィールドは3.6m×3.6m。つまり8畳の部屋とほぼ同じ大きさ。
そこに、4つの発電所(太陽光、水力、火力、風力)、太陽光発電システムを有する3つの消費地(ビル群、集合住宅、一戸建住宅)、それに電気(や情報)をコントロール する中央制御装置を配置している。

パイプの必要数は、おおまかにこんな計算で割り出した。
・発電所→中央制御装置:2m×4台=8m
・消費地→中央制御装置:2m×3台=6m
・中央制御装置→消費地:2m×3台=6m
ルートの総延長は計20m。レールにするにはパイプが2本必要だから、パイプは40m。
これに中央制御装置のグルグル部分や、ルートのギミックの部分などを足して、都合60m分ぐらいのパイプを集めなくてはならない。

ところが、そもそもこのパイプ、すでにほとんど生産されていない。
一昔前までは多用されていたテクニックシリーズでも、ひと回り細くて柔らかい材質の棒に置き換わっている。この柔らかい棒だと、連結部分がどうしても膨らんで(太くなって)しまうので、ボール転がしには不適だ。
ほとんど生産されていないパーツを集めるときは、やはりBrickLink頼みとなる。
ただ、BrickLinkでも、1つのお店ですべて集められるほど流通しているパーツでもないので、アッチのお店で18ポッチ長200本、コッチのお店で13ポッチ長150本、ソッチのお店で10ポッチ長150 本‥てな感じでかき集めた。

一時期、BrickLinkでこれらのパイプが品薄になったのは、私のせいです。すいません。w

レゴで宇宙エレベーター大会を見学2011/11/21



昨日はお台場の日本科学未来館を中心に開催されたイベント「サイエンスアゴラ」(こちら)を見てきた。
一番の目的は、宇宙エレベーター協会主催の「レゴ®ブロック 宇宙エレベーター クライマーレース2011@アゴラ」(こちら)の観戦。

とにかく、年々規模が大きくなっている。すごい!(^_^)
昨日も大盛況。
何年か前までは、とにかく上に登るだけで精いっぱいだったレース。
なんと、今回は上までミニフィグを運んで、降ろして帰還するという高度なミッション。(スタンダードクラス)
さすがに、全チーム成功というわけにはいかなかったが、かなりのチームがキッチリミニフィグを宇宙ステーションに送り届けていた。

参加したくなるねぇ。(大人も参加可能だったっけ? w)


入り口近くでは、リアルで楽しげ、夢いっぱいな「宇宙エレベーター&宇宙ステーション&地上ステーション」のモデル。私のfacebook友だちたちが一所懸命作り上げた作品だ。
MINDSTORMSを内蔵し、自動で地上と宇宙を往復する。
見学に来た子どもたちを魅了していた。

レゴ仲間の東谷さんは、ナリカの中村さんと小林さんとともに審査員として大活躍。
熱気あふれる会場最前列で、キッチリ審査をがんばってました。w

マニュアルに関する話2011/11/24

レゴブロックは関係しない話。w

私のメインの仕事は「テクニカルライター」である。
ハードウェアやソフトウェアに関する複雑な操作や難解な知識を、それを欲しているユーザーに対して、マニュアル、ビデオ、インタラクティブアプリなどを利用して、わかりやすく伝える仕事である。
たまたま、非常勤講師をしている学校の学生(他の先生の研究室の学生)が、卒研としてマニュアルに関する研究をしたいというので、時折助言をしていた。
その学生から「マニュアルの外観デザイン(文字サイズやフォント 、文字色など)というものを、統計的に調べて数値化することは可能でしょうか?また、それは意味があるでしょうか?」という質問を受けたので、後述するメールのように返事をした。

このブログで取り上げる理由は、「誰でも一生のうち何回かは、何らかのマニュアルを書く(あるいは書かざるを得ない)機会はあるでしょう」という単純なもの。w
ここで書いているのは外観デザインに関することだが、いつも「誰のためのマニュアル?」ということを念頭に置いておけば、より伝わりやすい中身(コンテンツ)を作ることができると思う。

以下、そのメールの転載。

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○○さま

こんにちは、五十川です。

私は「マニュアルに一般論はない」というスタンスです。

つまり、マニュアル制作の根本にある「誰のためのマニュアル?」と
いうことをきちんと考えれば、製品によって、適した判型、文字サイ
ズ、フォント、文字色、紙色などが決まるはずです。

例えば、高齢者向けのマニュアルなら文字はできるだけ大きくすべき
です。出先で参照する必要のあるマニュアルになら判型を小さくすべ
きです。暗い中で見る可能性のあるマニュアルであれば、文字と地の
コントラストを強くすることを考えます。実物とマニュアルを見比べ
ながら細かい作業をさせる場合は、余白はできるだけ狭い方が使いや
すいでしょう。
そういったことをいろいろと考えることも、マニュアル制作のプロの
大切な仕事です。

ですから「施工用マニュアル」を、どんな人たち(年齢層、性別、知
識レベル‥)が、どんなところ(場所の広さ、屋内外、天候、手袋、
ゴーグル、ヘルメット‥)で読むのかをきちんと把握して、それに合
った、判型、文字サイズ、フォント、文字色、紙色、紙質‥を決定す
べきです。
そこに、「一般的な」マニュアルの統計的な数字を当てはめても、あ
まり意味のあるものにはならないと思います。

例えば、万歩計のマニュアルは一緒にポケット入れることができるよ
うにポケットサイズで作る場合が主流です。ここに、何冊ものA4のマ
ニュアルを調べて導かれた余白や文字サイズを当てはめても、何の意
味もありませんよね。

私自身、「一般的なマニュアルにおいて見やすい数値」というものが
どこかにあったとしても、それを信用することはないでしょう。

もし「施工用マニュアル」に関して、マニュアルでなんらかの数値化
をするのであれば、できるかぎり同じ層のユーザーに向けた多種多様
なマニュアルを集める必要があると思います。もっとも、それらのマ
ニュアルが「ユーザーのことをちゃんと考えたマニュアル」でなけれ
ば、出てくる数字にあまり意味が生まれるとは思いません。
単なる「平均」の数字が出てくるだけです。(^_^)
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転載終了。