小技の80602010/07/03



私は基本的にレゴセットのレビューは書かない。
組み立てないでパーツ取りだけの場合も多いし、個人的な好みも激しいし。

でも、この8060はなかなか面白いギミックが搭載されていたので紹介する。
写真は、ギミック部分が見えるようにモデルの一部を外してある。

まず、1の部分。
十字ギアと三角ルーフブロックを組み合わせて、回転運動<>平行移動を実現している。
普通なら24歯ギアあたりとラックギアで作るところだ。
もっとも遊びが大きいので、自分の作品に取り入れるかというと‥‥だが。

2の部分。
端っこまでスライドすると、「カチッ」というクリック感とともに半固定されるしくみ。
写真では見えないが、反対側(左側)にも同じしくみが付いている。
なかなかいい感じのクリック感なので、今後使える場面が出てくるかも。

この他、可動部分を動かすときに、手で持つ部分の作りとかもとても良くできている。
おみごと。
拍手。

今年のLE展はぐんまこどもの国2010/07/06



日本全国行脚中のレゴエデュケーション展。
今年の夏休みは「ぐんまこどもの国 児童会館」で開催。
8月7日(土)から9月12日(日)まで。
もちろん、私の作った5作品も展示される。

それに合わせて、8月8日(日)には、こんなイベントを開く。
テクニックマイスター五十川芳仁のさわってあそべるトークイベント
「レゴブロックで・うごくロボット・はくらんかい」

詳細はまた後日。

イタリアのレゴ祭2010/07/07



7月9日からイタリアのBALLABIOで開催される「LEGOファンビルディングショー」。
そこで活躍しているレゴアンバサダーのマルコさんから「イソガワのYouTubeのムービーを会場で流してもいいカイ?」というメールが来た。
もちろん、快諾。

実は去年は、パオロさんという方から「LEGO Technic 虎の巻を紹介したいので、イタリアのファンのためにメッセージをくれないか」というので、A4サイズのパネルを送ったところ、こんな感じで展示されてた(らしい)。


いつかイタリアまで行きたいもんだ。

レゴカタログ20102010/07/08



レゴカタログの2010年1月〜12月版が出回りはじめた。
今回は総ページ数52ページの大作である。


今年のはじめの2010年前半版に続き、テクニックシリーズのページに私が載っている。
なんと、「テクニック・マイスター五十川芳仁のチャレンジレッスン!」というコーナーまで新設。テクニックセット「8045」「8260」のパーツを使った組み替えモデル「ミニロボット」を製作、紹介している。


左が8260の組み替えモデル。頭を回すと腕が回る。
右が8045の組み替えモデル。腕を回すと頭が回る。
なかなかチャーミングでしょ。(^_^)

さて、カタログをパラパラ見ながら雑感。

まず、クリエーターシリーズが充実してるのは実に頼もしい。やっぱこれが基本だね。
シティシリーズでリモコンモータートレインが登場。フレキシブルレールとともにコレは欲しい。しかし、79387939ともに、ちと高価。大人向けか。(^_^;)
同じくシティの飛行機や船の大きなボディパーツは、転用しにくいから好きじゃない。
Toy Story 3などのキャラクターものは、基本的に興味なし。ただし、動くモノ系で使えそうなパーツを見つけたら買い。赤いホイールのタイヤとか、トレインの車輪とかは欲しいかも。
ATLANTISは、8077に興味あり。緑の半球がいっぱい。
StarWarsには、だんだん飽きてきたなぁ。w
で、テクニックシリーズは堂々の6ページ。目一杯、力が入ってる。
8053が楽しそうだな。
大きなタイヤと大きなショックアブソーバー目当てなら、8051もいい感じ。

カタログには載っていないテクニックシリーズの新商品としては、8043が魅力的。電動ブルドーザーを引き継ぐ4モーター2リモコン仕様の大型商品だ。

カタログの写真で着ている着物は、川越唐桟の100番。呉服笠間で誂えたもの。

組み替えミニロボットの作り方2010/07/09



昨日紹介したレゴカタログ掲載の組み替えミニロボット。
その組立手順をホームページに載せた。

トップページで一番下までスクロールすると、上の写真のようなリンクが表れる。
それぞれのロボットをクリックすると、組み立て手順のページに飛ぶ。

本当のところは、子どもにはカタログに載っている写真だけで作って欲しい。
なぜなら「写真を見て→読み解いて→再現する」という作業は、とても知能を伸ばす訓練になると思っているから。
でも、いろんな人がいるだろうし、電話でレゴ社に問い合わせが入っても困るだろうし − ということで、「製作者の責任」としてホームページに載せた次第。

部品さえあれば、簡単に作れる作品なので、みなさんもお暇なときにぜひ。(^_^)

那須ハイランドパーク2010/07/12



那須ハイランドパークには、レゴブロックでいっぱいの「レゴスタジアム」がある。
この中の展示物「ブリックファンタウン」は、日本全国の熟練レゴクリエーターが協力して作り上げた巨大な街だ。

7月10日、このブリックファンタウンが惜しまれつつ撤去された。
7月11日、そして新たな展示物が設置された。

私は、ブリックファンタウンには参加していなかったが、新しい展示物には参加。
先週末、日本を代表するレゴクリエーターの面々と共にそれを作り上げてきた。

念のためお伝えしておくが、展示物は「造形系の作品」。造形の妙と表現された物語を楽しんで欲しい。
私も久しぶりにシステム系のブロックで造形を楽しんだ。

新しい展示物については、もろもろの準備が整いしだいあらためて紹介する。

ブリックファンキャッスル公開2010/07/13



昨日お伝えした新しい展示物が、那須ハイランドパークで公開された。
その名も「ブリックファンキャッスル(BFC)」。
那須ハイランドパークサイトでのニュースページはこちら

現在、参加したレゴクリエーターが、写真を整理して自分のサイトやブログに掲載する準備を進めている。追ってリンクを紹介する予定。
今日は、とりいそぎ写真でご紹介。(写真の提供感謝 → mashikufさん、U子さん)


なんか、箱庭のように小さく見えるかもしれないが、上の写真中央の赤い小さな3つの屋根が、下の写真の右上の3つの屋根。そのスケールと作り込みは生半可じゃない。




上の写真が私の作品。偏屈からくり師の住居。w



イタリアのレゴ祭・続報2010/07/14



7月7日の記事で紹介したイタリアのBALLABIOでの「LEGOファンビルディングショー」。
盛況の中、閉幕したようだ。

日本のレゴクリエーターたちが那須ハイランドパークに集結したその日に、イタリアのレゴクリエーターたちはBALLABIOに集結していたわけだ。(^_^)

その模様が、早くもYouTubeで公開された。こちら

会場では、上の写真のように、私の作品のYouTubeムービーも流されていたらしい。

また、下の写真のように、私の作品のレプリカも作られて展示されていたようだ。(上のムービーの5分45秒あたりから)
私のオリジナルは、こちら


これもそう。(上のムービーの7分58秒あたりから)
私のオリジナルは、こちら


ムービーには映ってないけど、これもだ。私のオリジナルは、こちら

レプリカで参加しているってことがなんか楽しい。
でも、いつかイタリアへ行って生で参加したい。いつかきっと。

パーツ考察 − 252010/07/16



テクニックシリーズには、「パーツ固有の色」を持つパーツが多くある。
たとえば、長さが偶数のシャフトは黒(2だけは赤)、奇数のシャフトは灰色 − といったように。もちろん、白いシャフトや緑のシャフトもあるが、あくまで「特殊」なものである。

さて、その「パーツ固有の色」も時代とともに変化する。
写真は、同じパーツで新旧の色を2つずつ並べたもの。左が古い色、右が新しい色だ。

私は、展示作品や本に掲載する作品を作る際、できるかぎり「今、一般的に一番認知されている色」のパーツを使うようにしている。そうすれば、見学者や読者が作品や写真を見たとき「ああ、これはこのパーツだな」と判断しやすくなるからである。(どうしてもデザイン的に別の色を使いたい場合は、このかぎりではない)

でも、その切り替えのタイミングが難しい。
どうしても新旧の色が混在する時期があるし、「本当にこの色に移行するのだろうか?」という疑問が残る場合もあるし、手持ちの数が切り替えるには心許ない場合もある。

上の写真でピンクドットの付いた方が、現在、私が使っているパーツだ。
つい1週間ほど前、左端の「3連しっかりコネクタ」を黒から青に変えた。
中央のパーツと、その右のパーツはまだ旧色を使っている。
これらをいつ切り替えることになるのか、先は読めない。

パーツ考察 − 262010/07/17



「パーツ固有の色」で、悩ましいのはギア。
いつもどっちの色を使うか迷う。結局は、デザイン的に合う方を使うのだが。

ウォームギア、12歯ギアは、以前から灰色と黒色が混在し、うちのストックでも半々に近い比率だ。写真にはないが、ラックギアも一時期、灰色と黒色が拮抗していたと思うのだが、最近は灰色ばかりだ。

8歯ギア、24歯ギアに関しては、最近、新濃灰色のものに出会う機会が増えている。このままシフトしていくのか、はたまた一時的なものなのか。動向を注視したい。