九州報告 − 共生プログラミング・キャンプ2011/02/01



九州報告の最終回。
そもそもの九州行きの理由でもある「共生プログラミング・キャンプ」のレポート。

ただ、2泊3日、ホントに忙しくて写真を撮る余裕もなく、完成品も大分に置いてきているので、見せるものがほとんどない。
上の写真は、2日目に「ネギ成育シミュレーター」を作っているところ。USTREAMの映像からのキャプチャ。


製作過程、「白いキャンバス」状態の「ネギ成育シミュレーター」。
残念ながら、ここから先、キチンとした写真がない。(^_^;)


「共生プログラミング・キャンプ」の公式記録は、追って主催の「ハイパーネットワーク社会研究所」からリリースされるのはずなので、ここでは個人的作業報告。

集まったメンバーは、キャスト(エンジニア、ファシリテーターなど)12人+ユーザー20人ほど+サポートスタッフ10人ほど。ユーザーの提示した課題を解決すべく、エンジニアとユーザーが議論を交わしながらプロトタイプを作っていく。
課題は、たとえば「インターネットで地域振興したい:地域振興チーム」とか、「鹿に農地を荒らされるのをなんとかしたい:鹿チーム」とか、「野菜生産者として消費者の生の声を聞きたい:農業チーム」とか。

私は、農業チームに参加。
このチームでは議論の末、畑に定点カメラを設置し、契約した消費者に対して、日々の畑の様子を静止画で、行った作業をテキストで伝えるインターネットシステムのプロトタイプを製作することになった。ただ、一年を通して定点カメラで撮影した畑の画像の持ち合わせはない。ならば、それをレゴブロックで作ろう − ということで「ネギ成育シミュレーター」の製作にとりかかったわけだ。

最背面には、水平巻き取り方式で変化する背景。黒い雲の混じる冬の空〜ぼうっとした春の空〜薄暗い梅雨の空〜入道雲の夏の空〜いわし雲の秋の空〜が連続して移り変わる。
その手前の固定背景には、大分の鶴見岳と由布岳。
最前面には、下からせり上がり方式で発育、成長する「ネギ」。
巻き取り式背景と、せり上がるネギにモーターを仕込み、赤外線リモコンで操作する仕様とした。
日頃の作品製作では、「純正レゴブロックしばり」がほとんどである。今回は、画用紙とのコラボレーション。画用紙には、自らパステルと水彩絵具で空や山、ネギを描き、ネギの形に切り込みを入れ、無印良品のレゴ穴パンチで穴を開け、レゴブロックに取り付ける。
なかなか新鮮な製作体験を味わった。

結果は大成功。農業チームはいくつもの賞を獲得した。もっとも、レゴブロックの役割は農業チームの中でのほんの一部。課題を提供したユーザー、優秀なITエンジニア、ビデオ編集者などチーム全体がうまく機能した結果である。

私自身、レゴブロックを「表現手段のひとつして活用する」という試みがそれなりの成果を上げて、何か新しい視野が開けたような気がしている。

加えて、このキャンプでは、いろいろな面でたくさん刺激を受けた。いろんな人に出会った。朝8時半から夜23時まで、延々作業が続くハードな3日間だったが、とても充実した有意義な時間だった。
関係者全員に感謝。

拙者、回すでござる2011/02/03



小品系作品集に、新作「拙者、回すでござる」を追加した。


少なくとも、手で回すよりも簡単に遊べる。(手で回すのがヘタなだけだけど‥)

レゴブロック検索にBrickLinkを追加2011/02/03

←に表示されている「レゴブロック検索」にBrickLinkの検索を追加した。
なんだかんだ言って、BrickLinkが一番使いやすいから一番上に。

改めて簡単に説明しておく。

◆BrickLink
入力欄にレゴブロックの製品番号、またはパーツ番号を入力して[検索]をクリック。
製品やパーツに関するさまざまな情報を見ることができる。少しの英語力とクレジットカードがあれば購入も可能。

◆BrickSet
入力欄にレゴブロックの製品番号を入力して[検索]をクリック。
製品に関するレビューを見ることができる。

◆Peeron
入力欄にレゴブロックの製品番号を入力して[検索]をクリック。
製品に含まれているパーツを見ることができる。

これは私だ2011/02/04



自分フィグを作ってみた。
似てようが似ていまいが、「これが私だ!」ということでひとつよろしく。w

ちなみに設定としては、着流しの着物は結城紬。帯は桐生織。

はたらく車の手ぬぐいだよ2011/02/06



昨日は代官山まで着物(反物)の展示会に行ってきた。
残念ながら好みの反物はなかったので、購入は見合わせ。

帰りに立ち寄った有名な手ぬぐいやさん「かまわぬ」で、楽しげな柄を見つけたので買ってきた。いきなり工事現場だ〜!
手ぬぐいは、ランチョンマットに使ったり、着物外出時のひざかけ(ナプキン)にしたり、半分に切ってハンカチにしたり、かなりボロボロになるまで使い込んでいる。モノを大切にする日本の心の一端を感じながら。

ちなみに、以前の手ぬぐいの紹介はこちら

今週末はFLL!2011/02/08



いよいよ今週末、2月13日(日)にFLL全国大会(FLL Japan Open)が開催される。
場所は、「幕張セミナーハウス」(新習志野駅徒歩2分)。

私も審査員として協力する予定。

出場チームリストを見ると、常連の強豪チームに混ざって新顔とおぼしきチームも結構入っている。今から熱戦が楽しみだ。

出場する少年少女たちは、多分今ごろ、ロボットの最終調整か、プレゼン練習の真っ最中だろう。風邪やインフルエンザに気をつけてがんばってほしい。ファイトォォォォ!

例年通り、一般の方の観覧も可能だと思うが、会場が例年と異なるため、正確なところを問い合わせ中。追ってお知らせする予定。

追記:
一般の方のご来場も大歓迎!とのことですので、興味のある方はぜひ!
できれば来場前に、「ミッション」を読んでおくと、ロボットで何をやっているのかよく分かると思います。

ポチマグがもたらしたもの。2011/02/10



それは、身の回りへのミニフィグたちの増殖。
金属部分なら、どこにでもくっつくから、なにげに増やしてしまう。w
手などがぶつかっても、倒れたり落ちたりすることもないし。

ポチマグについてはこちら

ミニフィグ以外のものをくっつけるときに便利な組み合わせはこれ。


目立つことなく、さりげなく1ポッチを生み出してくれる。
穴から細い棒を突っ込めば、簡単に磁石を取り外すことができるので安心。

極性を変える3つの方法2011/02/12



レゴブロックの電気回りの仕様が、2×2コネクタ系からパワーファンクション系に変わって3年ほどになる。
赤外線リモコンや単四バッテリーボックス、充電式バッテリーボックス、大小のモーター、WeDoとの接続など、いろいろな面で便利になった。しかし、一方で「昔なら簡単だったのに‥」という面もある。

そのひとつが「極性の変更」。
昔なら、2×2コネクタの接続方向を180度回すだけで極性変更ができた。
たとえば、右回りに回っているモーターのコネクタを外して、反対向きに取り付ければ、モーターは左回りに回りはじめる。
ところが、パワーファンクション系だとそれができない。コネクタの接続の向きは1方向だけなのだ。

パワーが要る作業をさせるときや、離れた場所でそれぞれの作業をさせるときなど、2つのモーターを同時に回す必要に迫られることがたまにある。
上の写真は、ひとつのバッテリーボックスで、2つのモーターを回すときの接続方法。これだと、2つのモーターは同じ方向に回る。
さてここで、「どうしても片方のモーターだけ逆方向に回したい」というとき、はたと困る。
ギアを1つかまして機械的に回転方向を逆にするという手はある。でもそれが、どうしても不可能な場合もある。
今回は、電気的に極性を変更する方法を3例紹介する。


スイッチを使う方法


バッテリーボックスとモーターの間に「スイッチ」を接続する。このスイッチを切り替えることで回転方向を自由に変更することができる。


リモコンを使う方法


リモコンに付いている小さな極性切り替えスイッチで片方の極性を変更し、2つのスティックを連動させる。ただし「リモコンなんかで操作したくないんだよ!」という場合には、まったく役に立たない方法だ。


2×2コネクタケーブルを使う方法


バッテリーボックスとモーターのそれぞれに「2×2コネクタ←→パワーファンクションコネクタの変換ケーブル」を接続し、その間を2×2コネクタケーブルでつなぐ方法。
回りくどいと言えば、回りくどいのだが、上の2つのように無駄に装置を使うわけではないので個人的には好きな方法だ。

いずれにしても面倒くさいし、場所をとる。(^_^;)
「クロスケーブル」みたいなものが1本あればいいのだが‥。
あるいはコネクタの下に1枚はさむと極性が逆転する「極性変更アダプタ」みたいなものでもいいかも。


もし、今回紹介した方法以外に良い方法があれば教えて欲しい。

FLL Japan Open ミッション完了!2011/02/14



習志野セミナーハウスで開催されたFLL Japan Open(全国大会)。
私は、審査とロボットパフォーマンスをしてきた。

簡単に「審査」を紹介しておこう。

審査員は、最初に「リサーチ」「テクニカル」「チームワーク」のいずれかの担当を言い渡され、出場各チームのそれぞれのプレゼンテーションを審査する。
リサーチは毎回出されるテーマに沿って研究した内容の発表。今回のテーマは「最先端の生体医学工学」。
テクニカルは、ミッションチャレンジのために製作したロボットの特徴や工夫した点、見どころなどの発表。
チームワークは、企画から作業分担、問題解決にチームとしてどのように当たったかの発表。

参加チームは36チーム。各審査員は、そのうち半分を担当することになるので18チーム。
各チームの発表+質疑応答は5分まで。チーム交代やプロジェクター準備などの時間が4分。
つまり、18チーム×9分=162分。連続2時間42分の長丁場だが、それぞれ魅力と個性のあるプレゼンテーションなので飽きることはない。
ここまでが、大体午前中で終わる。リサーチとチームワークの審査員は、原則としてここまでで作業が終わる。

午後からは、ロボットによるミッションチャレンジ。
テクニカルの審査員は、ここでも審査が続く。プレゼンテーションで語った「特徴」が実際の競技で発揮されているかを審査する。
− ということをしているのが、上の写真。まじめにやってる。



恒例のJin Satoさんのロボットパフォーマンスに続いて、私のロボットパフォーマンス。
今回は「空気」というキーワードでいくつかのマシンを持ち込んでしくみや使い方の解説。



表彰の準備が整うまで少し時間が必要だったため、臨機応変に差し込んだ「さわってみよう」タイム。
あっという間に、Jinさんと私のロボットには黒山の人だかり。
気がつくと、私は輪の外に追い出されていた。ォィォィ (^_^)



各賞発表。私はトータルプレゼンテーション賞(だったかな?)のプレゼンテーター。

さて、注目の総合1〜3位の結果。
優勝(アメリカで開催される世界大会への出場権):Universal Serial Bus
準優勝(オランダで開催されるヨーロッパ大会への出場権):FIRST FUJISAN
第三位(オランダで開催されるヨーロッパ大会への出場権):Falcons
各チームのみなさん、おめでとう!!パチパチ!。
世界に向けての準備も怠りなく。

いい成績を収めたチームもあれば、残念な結果に終わったチームもある。
実力以上のパフォーマンスを出せたチームもあれば、実力を全然出せなかったチームもある。
それでいいのだ。それがいいのだ。
勝って得るものもあれば、負けて得るものもある。
すべては、いい経験になっているはず。勝っても負けても胸を張ってほしい。
ただ、私は、「死ぬ気でがんばれば絶対勝てる」とか「努力は必ず報われる」とか言うつもりは全くない。このあたりのことはまたの機会に書こうと思う。


今回の会場について。
フロアーがフラットだったためか、会場が狭かったせいか、「近くで見れておもしろかった」という意見が多かった。来年はまた日本未来科学館に戻る予定らしい。ロボット競技に興味を持って見に来る人や、参加チームの親御さんが見やすい会場作りをしてもらえるとありがたいと思う。それと、FLL Japanのサイト。一般向け情報もちゃんと更新しないとね‥。


なお、着物は最近の定番、漆黒の結城紬とグレーの桐生織の帯。

レゴ空気力学セット!2011/02/15



一昨日のFLL Japan Openのロボットパフォーマンスで私が紹介した空気力学セット。
ゲストの韓国チームも上手にミッションクリアに活用していて「私も使ってみたい!」と思った人も多いと思う。
ちょうど昨日のブログのコメントでその話が出たので、あらためて新しいスレッドでまとめておく。

問い合わせ先
FLLでの「レゴ空気力学セット9641」の利用については、FLLスポンサーの株式会社ラーニングシステムにお問い合せを。 
・ウェブサイトは、こちら
・メールアドレスは、custom@mdstorm.com 
2月15日現在、レゴ空気力学セットは人気商品のため欠品中だそうですが、予約も受け付けているそうです。 
なお、「レゴ空気力学セット」は教育機関、企業向けの製品。FLLと関係のない個人への販売は原則不可とのことなのでご注意を。

セットの内容
「レゴ空気力学セット9641」に入っているパーツは「こちら」。 
これらのパーツは、レゴテクニックファンの間では、「Pneumatics(ニューマチック)系パーツ」と呼ばれている。

チューブについて
セットの中には、いろいろな長さと色のチューブが入っているが、切ったりするのはなかなか勇気がいる。もっと自由な長さに切って遊びたいときのために、利用できる市販のチューブを紹介しておく。(純正品ではないので、FLLなど出場の際には注意すること)
「シリコンチューブ」で検索をかけて、2mm(内径:穴の大きさ)×4mm(外径:全体の太さ)の商品を選べば、問題なく使用できる。1mで100〜200円ぐらい。私は渋谷の東急ハンズで買っている。

テクニックシリーズでさがす
8049」など、一部のレゴテクニックシリーズにもPneumatics系パーツが入っているが、入手しにくいことに加えて、何年かおきにしか発売されない。あまり現実的ではないかも。
また、BrickLinkでも扱っている店はあるが、供給量が少ないせいか、それほど安値感はない。

雑談
レゴ空気力学セット」にも入っているT字バー「こちら」。
本来は空気を分岐するためのパーツなのだが、最近では「こちら方面」(レゴアンバサダーのさいとうようしかずさんのブログ)でもよく使われている。
こういうところ、レゴブロックっておもしろいよね。

以上、質問などがあればお気軽に。